グーグル

グーグル「次の一手」が注目
■4通信社と記事使用契約
 米インターネット検索大手のグーグルは8月31日、ニュースサイトから集めた記事を内容・分野別にまとめてリンクを張る「グーグル・ニュース」(英語版)で、米AP通信など世界の主要な4通信社の記事を直接掲載し始めた。今回の契約内容は明らかになっていないが、記事コンテンツのライセンス料契約が含まれていることは確実視されている。グーグルは「新たなニュースサービスを構築中」ともアナウンスしており、記事の有料獲得に乗り出したグーグル・ニュースの「次の一手」が注目されている。
(産経デジタル 近藤哲司)

 グーグル・ニュースで直接記事を掲載し始めたのは、AP通信のほか、フランスのAFP通信、英プレス・アソシエーション(PA)、カナダ通信の4通信社。世界の報道機関や企業などにニュースを配信しているが、「いずれも消費者向けのウェブサイトを持っていない」(グーグル)。
 グーグル・ニュースは、米国で2001年12月に始まったニュース記事リンクサービス。自動収集された記事の見出しや記事冒頭部分を表示し、全文を閲覧する場合、記事がある新聞社や通信社のサイトへ飛ぶ仕組み。しかし、今回の4通信社はリンクされる独自の公開サイトがないほか、通信社の記事を複数の新聞社が使用した場合、ユーザーが同一記事のオリジナル通信社原稿を探すのがやっかいだ。
 そこでグーグルは、「4通信社の記事をグーグルのサーバーに置くホスティング」を提案。さらに記事の重複検出機能を開発し、通信社のオリジナル記事だけを発信元のクレジット付きで表示し、通信社から配信を受けた新聞サイトの記事掲載は省略するようにした。
 グーグル・ニュースは、新聞社や通信社のwebサイトにリンクを張ることで、グーグルから利用者を誘導する利点があることを強調し、ユーザーの利便性向上と合わせ、「みんなが利益を享受でき」と説明してきた。事実、多くの新聞社系サイトはグーグル・ニュースや検索サイトなどからの利用者流入対策が自サイト拡大の大きな要素となっており、「共存」思考が強まっている。
 このため、グーグルの記事重複検出機能によって配信先新聞社のサイトがリンクされなくなる影響がすでに議論されている。グーグル・ニュースの公式ブログの発表では、「検索結果から重複する記事を除去することにより、世界中のジャーナリストと出版社からの、より多くの記事と視点を浮かび上がらせることができるようになった」と説明。オリジナル記事の厚みと質が、ネット上でも価値を決める重要な要素として一段とクローズアップされた格好だ。


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