30過ぎても「お小遣い」…八王子通り魔容疑者

中央大4年の斉木愛(まな)さん(22)ら女性2人が死傷した東京都八王子市の京王八王子駅ビル殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された会社員、菅野昭一容疑者(33)は、中学校時代に同級生からイジメを受けていた。内気な性格から不登校となり、周囲から「マザコン」と評され、父親からは「お小遣い」をもらう日々−。親に責任転嫁する身勝手な供述を繰り返しているが、幼少体験や依存心が事件の遠因になったか。

 「職場で人間関係に不満が募り、親に相談して解決方法を考えてもらおうとしたが、相手にされなかった」。菅野容疑者は警視庁捜査1課と八王子署の調べに対し、親への責任転嫁を繰り返した。「最近、通り魔が続いて刃物なら簡単に殺せるんだと考えた」とも供述。相次ぐ通り魔事件に触発されたことも示唆している。

 5人姉弟の長男として生まれた菅野容疑者。事件現場から車で約30分の郊外にある借家だった。


 「内向的」と周囲が評する菅野容疑者だが、親密すぎる母子関係は近所でも有名で、子どものころから約1年前まで、母親と毎夕一緒に買い物する姿を複数の住人が目撃していた。

 知人男性(67)は「いわゆるマザコン。1年ほど前、母親と一緒の菅野容疑者に『働かないのか』と問うと、ぼそぼそと『…今、やってる』と言っていた」と振り返る。

 父親からは不定期に数千円の金銭援助を受けていた。指をけがして休業中の職場にも父親同伴で経過報告。父親は「息子を頼みます」と頼み込んでいた。

 菅野容疑者が家庭に内向していったのは幼少期のトラウマも遠因だったのか。

 地元の川口小を卒業し、川口中に入学した菅野容疑者だったが、「中学1年でイジメを受け、不登校が始まった」と話すのは、隣町に住む同級生の男性(33)。「おとなしく、存在感のない奴だった。そのせいか、クラスのヤンチャな連中に目をつけられて。それ以来、休みがちになり、2、3年の時はほとんど学校に来なかった」



 だが、よりどころだった家族との関係もここ数年で変化していた。

 自宅前で取材に応じた父親によると、20代中頃には「女ができた」と家を出て一時期、音信不通に。日課だった母親との買い物も「約1年前から急に見なくなった」(知人)という。

 父親は動機に触れ、「精神的な病気を抱えていた。不眠が続いて、7−8年前から薬を服用していた」とも話している。


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